ロンドン五輪最終予選 シリア戦

今日はロンドン五輪最終予選の4戦目のシリア戦が行われた。本来ならばアウェーの地となるシリアで開催されるはずだったが、情勢が安定していないので隣国のヨルダンでの開催。
試合前時点での日本が入ってるグループCの順位表は下記の通り。

順位 チーム 勝点
1 日本 9 3 0 0
2 シリア 6 2 0 1
3 バ-レーン 3 1 0 2
4 マレーシア 0 0 0 3

突破の条件についておさらいすると、各組1位が無条件で本大会出場決定。そして各組2位がアジア地区プレーオフに進出。
昨年11月に日本で行われたシリア戦では2-1と辛勝だっただけにエース清武が合宿最終日のイラクとの練習試合で負った左ふくろはぎの肉離れで離脱(全治6週間)、さらに前回のシリア戦でゴールをあげた大津の召集もクラブ側に拒否され見送られた事は日本にとっては大きな痛手となる。
勝てば残り2試合を残しシリアに勝ち点6差をつけ五輪出場決定に向けて大きなアドバンテージを得るが、負ければシリアに勝ち点で並ばれ今後の日本にとっては苦しい展開になるという大事な一戦。

システム&スタメン

日本は通常通り4-2-3-1。
大迫が起用されると思われてたワントップには永井を起用。
清武が抜けた右ワイドに大宮の東。トップ下に浦和の山田直輝、左ワイドにジュビロの山崎亮平。
ボランチに鹿島の山村(キャプテン)とセレッソの山口螢。
左サイドバックに横浜の比嘉、右サイドバックに柏の酒井。センターバックに浦和の濱田と新潟の鈴木大輔
キーパーにFC東京の権田。

前半

日本時間21時にキックオフ。ピッチコンディションは予想していた通り最悪。
前半14分に濱田が前線へロングフィード。それに対し山崎が相手と接触し着地の際に左腕を負傷して交代。代わりに大迫を投入。
シリアがプレースキックからゴール前に上げたボールが大迫の頭に当たりコースが変わり権田も反応できずにそのままオウンゴール。
その後も前回の対戦同様、再三に渡りDFラインとGkの間のバイタルエリアにロングボールを入れられるシーンが目立っていたが最終ラインの鈴木や濱田は冷静に対応。
中盤は圧倒的に日本が制してはいたもののミスをつかれカウンター。サイドを個人技で突破されてクロス。最も警戒していたアルスーマに危うくゴールを許しそうになる。
永井は圧倒的なスピードを生かし果敢にサイドを突破していくもののすぐに囲まれ、苦し紛れに出すラストパスは当然通らない。相手にとっても永井のスピードは当然脅威になる。その為距離をとられての守備。
鈴木のロングフィードに対して大迫が半端ないトラップからの冷静なラストパス、相手をスピードで振り切りゴール前に走りこんできた永井が落ち着いて逆側に流し込みゴール。先発の期待に見事に答えた。ザッケローニ監督も見に来ていただけにA代表へのアピールにもなったはず。
同点で前半終了。

後半

後半開始早々シリアに連続して決定機を作られる。サイドから崩され絶体絶命のピンチを招くも山口がよく戻りクリア。
15分過ぎからシリアの猛攻を食らうもDF陣が粘り強い守備で防ぐ。その後も前半同様サイドにパスを散らされるも精彩を欠くクロスに助けられる。
怪我明けの山村に代わってセレッソの扇原投入。
セットプレーでは脅威と思われてたアルスーマには濱田が上手く体を寄せて全く仕事をさせなかった。
日本は高い位置から積極的にプレスをかけボールを奪いチャンスを作っていくが生かせない。
ゴール前のワンタッチでの浮き球スルーパスが大迫にわたりタイミングをはずしシュートするも相手キーパーがファインセーブ。
後半45分にシリアのアルサリフがクリアボールを拾いロングシュート。これが決まりシリアに勝ち越しを許す。
このままタイムアップ。この結果、勝点や得失点でも並び総得点でシリアが上なので2位に転落。
日本は試合を通じてリスクを恐れているのかミドルシュートが少ないのが印象。パンチ力がある選手も多いのに。

結果・動画

シリア 2-1 日本
[1-0]オウンゴール
[0-1]永井謙佑
[2-1]アルサリフ
警告は比嘉、酒井

グループC。第4戦を終えての結果。

順位 チーム 勝点
1 シリア 9 3 0 1
2 日本 9 3 0 1
3 バ-レーン 6 2 0 2
4 マレーシア 0 0 0 4

次は2月22日のアウェーでマレーシア戦。
共に残り2試合で勝ち点6をとると考えていかに得失点を稼ぐかが勝負の分かれ目になります。

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